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強迫性スペクトラム障害について

Q & A
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Q 強迫性障害(強迫神経症)とはどんな病気でしょうか?

A. 昔は強迫神経症と呼ばれていたこの病気は、強迫神経症から強迫性障害と呼称が変更になり、最近では強迫性スペクトラム障害と呼ばれるようになりました。ここではこれまでの呼称である強迫性障害(OCD)と表記しています。

OCDは一般的には「心配や不安が頭から離れないが、ある儀式行為をすると一時的に離れるので、つい儀式をしてしまう」状態を指します。

例えば、ふとしたきっかけで手に汚れが付着したのではないか?と心配になり、そのままでは不安で他のことができなくなります。

そしてその心配は手洗いを入念にすると一時的に弱まるので、生活に支障をきたすほど手洗いが頻繁で長くなっていることがあります。これが「排泄物」などが実際についたということであれば洗っても問題にはならないのですが、OCDの方の場合「ついたかもしれない」「汚れた気がする」という万一の可能性を考えて手洗いをしてしまいます(汚れを落としているというより、頭の中の考えを打ち消しているという状態かもしれません)。また、排泄物ではなくても、一般的にはそれほど汚れているとはされていない物・場所であっても「汚れた」と感じ、手洗いを繰り返すため、汚れている対象が広範囲に広がり、日常生活に支障が出ている状態です。

Q 汚れを気にする以外にはどのような症状がありますか?

例えば、次のようなことで悩んではいませんか?

  1. 「自分や他者を汚染するのでは?」と考えて、手洗いを長時間、あるいは何度もする。
  2. 除菌シートを一日に何十枚も使用する。
  3. 汚染を避けるために、外出や他者との交流を避けている。あるいは自宅内で避けている部屋や場所がある。
  4. 「火を消したはずなのに、もしかしてついているかもしれない」と考えて、何度もガスコンロを確認したりひねったりする(IHのスイッチを何度もオン・オフする)。
  5. 電化製品のオン・オフが気になるので、極力使用しない。
  6. 「鍵が閉まっているかどうか」が気になり、何度も鍵をかけなおす。あるいはドアノブをガチャガチャと確認する。
  7. 書いた字や打ち込んだ文字を繰り返し確認する。あるいは何度も書き直す。
  8. 確認が頻繁で長いことから、家族などの他者に確認を代わってもらう。あるいは「大丈夫だよね?」などと繰り返し質問する。
  9. 道徳的に反した不吉な(例えば性的・攻撃的)イメージが浮かんでくるので、考えないよう(言わないよう)に何らかの行為(例えば、頭をふる、たたく)をする。
  10. 不吉なイメージが浮かぶと決まった儀式行為を決まった手順で行わないと次に進めない。
  11. 自分の部屋にモノがあふれているが、どれも「いつか必要になるかも」「捨てたら後悔するかも」などと考えて処分することができない。
  12. 日常生活において、さまざまな動作を例えば3回繰り返さないと次に進めない。
  13. ミスや後悔を避けるために、全ての動作が非常にゆっくりとしており生活に支障が出ている。
  14. 強迫的な行為(儀式行為)を行なっている間に、家族などから声をかけられると大声で怒る。また、最初から儀式をやり直すことになる。あるいは、大声で怒るのを避けるために、家族が儀式を手伝っている。

Q 強迫性障害は治りますか?

A. 治ります。

その方法はエクスポージャーとか曝露反応妨害法、儀式妨害などと呼ばれており、ご本人や家族にとって負担が大きい方法ですが、適切な方法で練習をすれば必ず治ります。

ただし、OCDとOCDではない人の間には境界線がありませんので、どの状態を治ったとするのかをあらかじめ決めておくことになります。REONカウンセリングでは強迫以外の問題がなければ(そして暴露反応妨害に取り組むことができれば)、10〜15セッション程度で改善がみられます。

複雑な問題が絡み合っていることも多く見通しは個別に立てますので参考程度にしてください。また、強迫性障害のガイドラインが厚生労働省から配布されています。REONではエクスポージャー(暴露)を行うまでの心理教育や日常生活にポジティブな変化をもたらすための工夫、エクスポージャーの方法そのものが多少異なりますが、ガイドラインに目を通しておかれると取り組みの全体像が把握できるので時間と費用の節約になるでしょう。

強迫性障害の治療ガイドライン

原井宏明先生のサイト(強迫性障害の行動療法のスペシャリストです)