先日、勤務している医療法人からの派遣で、岐阜県関市の不登校支援会議にアドバイザーの立場で参加してきました。この会議に参加して毎回感じるのは、自治体(役所の相談窓口)による不登校支援の質の高さです。

関市では、不登校や登校しぶりに関する相談を、市民であれば無料で受けることができます。

相談を継続するための条件はありますが、専門職が関わりながら丁寧に話を聞いていく体制が整っており、保護者の方にとって非常に心強い支援だと感じます。

 


「不登校」は主訴であって、原因そのものではないことも多い

今回の支援会議で扱われた事例はいずれも、

といった悩みを主訴とするご家庭でした。

しかし、実際に相談を重ねていくと、その背景には

  • 子どもの感じ方や行動傾向

  • 発達の特性

  • 家庭内での関わり方

  • 学校環境との相互作用

など、複数の要因が重なっているケースが多く見られます。

不登校の問題は、「学校に行く・行かない」だけで語れるほど単純ではありません。

だからこそ、保護者だけで抱え込まず、早い段階で相談につなげることが、結果的に回復への近道になることも少なくありません。


子どもの気持ちを尊重することと、関わり続けること

不登校や登校しぶりに直面したとき、多くの保護者の方が次のような葛藤を抱えます。

  • 子どもの気持ちは、どこまで尊重すればいいのか

  • 無理をさせない方がいいのか、それとも背中を押すべきなのか

「自由にさせること」と「枠を作ること」

「自立を促すこと」と「支えること」

これらは一見すると対立する考え方に見えますが、どちらか一方が正解というものではありません

その時々の子どもの状態に応じて、

少し寄り添ったり、少し距離を取ったり、

必要に応じて大人が関わり続ける――

そのバランスを探し続けること自体が、支援のプロセスの重要な要素です。


不登校の悩みは、相談することで整理されていく

子育てや不登校の問題に、

「これをすれば必ずうまくいく」という万能な答えはありません。

ですが、話をすることで

  • 状況が整理される

  • 見えなかった視点に気づける

  • 保護者自身の気持ちが少し軽くなる

といった変化は、確かに起こります。

当相談機関では、不登校・登校しぶりに悩む保護者の方の相談を大切にしながら、

お子さんの状態やご家庭の状況に合わせて、一緒に考えていくことを重視しています。

「相談するほどのことか分からない」

「誰に話せばいいのか迷っている」

そんな段階でも構いません。

両親や家族、あるいは一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください(関市の方は市役所へ)。

・不登校について