主訴小学3年生のりく君(仮称)が不登校で、無理やり学校に行かせようとしても上手くいかない。再び学校へ通うためにどのように対応したらよいのかと母親が来談した事例。

状況①りく君は、小学校1、2年生の頃から登校しぶりがあった。小学3年生の新年度が始まってすぐに、登校しぶりを始めたため、しばらくは休ませてみたり、付き添い登校をしていた。登校しても、先生から「帰りたいと言っている」と連絡があれば、母親は仕事を早退して迎えに行っていた。一方で、帰宅すると、家では元気に過ごしていた。

状況②学校を休むことが決まれば元気になるが、勉強は全くしたがらなかった。暇さえあればゲームをしたがった。しつこく要求するため、母親が折れて、ゲームをして過ごすことが増えた。

状況③母親が一緒に居ないと不安がり、段々と離れることができなくなっていった。一方で、ゲームの制限をしたことがあったが、その時には、ぐずりだして母親に対して暴言暴力があった。

状況④スクールカウンセラー(SC)やメンタルクリニックの無料カウンセリングを受け、服薬治療を始めた。メンタルクリニックでは「無理に学校に行かなくてもいい」「本人の自由にさせて」と言われた。

さらに、具体的に状況を確認していったところ、“家=好きなゲームが自由にできて、好きなお母さんと過ごせる場所”となっていた。また、家庭内では、“本人が暴力などで訴えれば、母親が注目してくれる”という状態になっていた。

このような状況で、本人自ら登校することを目標にして、母親が家庭でできることや学校との話し合い方について具体的に検討を行った。そして、話し合ったことを母親が実行していった。

取り組んだ結果取り組み開始から約6か月で、ほぼ朝から登校できるようになり、1年後には、欠席もほとんどなく、毎日登校し、授業にも参加できるようになった。