場面緘黙とは?
主に自宅や両親の前では話せるのに、他の場面(学校や会社、友だちや先生の前)では話せない子ども(あるいは大人)のことを一般に場面緘黙と言います。英語では、Selective Mutismと表記するため、以前は選択性緘黙と呼ばれていましたが、現在は場面緘黙症で統一されています。
場面緘黙は解消しますか?
解消します。場面緘黙は「話せない」ことに注目がいきがちですが、それ以外にも体を動かすこと(ダンスや運動だけではなく、手を振るなどの単純な動作)、表情なども緊張してぎこちなくなっている場合が少なくありません。そういったお子さんそれぞれの特徴を詳細にアセスメントし、家庭や学校における取り組みを実行することで改善します。
ただし、場面緘黙のお子さんで、家庭における激しい癇癪や不登園・不登校、学力低下等の問題がある場合、場面緘黙への取り組みよりも先に(あるいは、同時に)それらの問題を扱うことになります。その場合には相談期間が長くなり、場面緘黙が改善するまでに時間がかかることがあります。
親の対応を勉強できる機会はありませんか?
信頼できる情報を発信しているのは、日本場面緘黙研究会です。日本場面緘黙研究会では、定期的に無料で読める機関誌を発行したり、オンライン研修会を開催しています。
また、岐阜県には岐阜場面緘黙症親の会がありました。2024年現在は活動を休止しており、元場面緘黙症親の会となっていますが、”元”代表者のブログに様々な情報が投稿されています。REONカウンセリングでも、2017年12月に当時の親の会主催で勉強会を開催しました。その勉強会の感想がブログで紹介されていますので参考にしてください。
- ご相談をご検討の方は事前に幼少期から児童期のお子さんへの対応についてをご確認ください。
- 当相談室の方針やご両親の動きについて、概略をご理解いただくために、「場面緘黙への対応」というnote記事を参照してください。