緘黙研修講座の内容

・第一部では、場面緘黙の研究から支援への提案と題して辻田那月先生(大阪大学)より介入研究のレビューを中心としたお話がありました。
・さまざまな研究から場面緘黙児の特徴がまとめられていました。
①家では親に対して話し、学校では静かに過ごしているように見えるため問題視されにくい。②就学前に発症し、小学校に入ってから受診する事例が多い。
③対象児童と家族が受診しても、診断を付けるのを渋る医師も多い。
④場面緘黙の症状自体は、6割程度の人たちは、介入しなくても改善するが不安や対人コミュニケーションの問題が残る。

・第二部では、学級で取り組む場面緘黙傾向のある児童への支援と題して藤本進太郎先生(神戸市立盲学校)より実践報告がありました。
・本人が比較的話せる相手から徐々に発話練習を広げていく工夫が紹介されていました。

・コメンテーターの奥田健次先生(学校法人西軽井沢学園)からは、今回の実践において『何が効果的だったのか?』について疑問や提案がなされ、エビデンスに基づく実践の重要性について教えていただきました。

 

緘黙研修講座の感想

・私たち実践家にとって、日々の実践だけではなく、情報を発信していく研究活動の重要性を再認識する機会となりました。登壇された先生方、今後の実践に生かせる有益な情報をありがとうございました。

REONカウンセリングにおける場面緘黙への取り組み

・REONカウンセリングでは、場面緘黙に対する心理治療を行っており、必要に応じて自宅や幼稚園・保育園、学校での取り組みを実施しています。また、日常生活で発声や発話が増え、生活の中で『できること』が増えるよう取り組んでいます。
場面緘黙は、いかに早期に気づき、支援を始めるかが重要です。『我が子が、家では喋るのに園では喋らない』など、お子さんの様子が気になる方は、まずは専門的な機関へのご相談をご検討ください。

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