夫婦問題のご相談―怒鳴る夫への対応
主訴:理不尽に怒鳴る自分中心なご主人との関係に悩んでいる。夫婦関係をどうにかしたい。と訴えて、妻の加奈子さん(仮称)が1人で来談した事例。
状況①:家族間に暴力はない。ただし、夫が子どもたちに向かって、怒鳴ったり、少しのことで理不尽に長い説教をする。子どもたちが納得できないと、やはり怒鳴って、強引に納得させる。自分の理想の子育て像があり、現実よりも理想を基準にして物事を進めてしまう。加奈子さんにとって「受け入れ難い夫」となっている。このような状況が数年続く中で、加奈子さんが話し合っても、怒っても改善はなく、加奈子さんは半ばあきらめていた。
状況②:夫は理想的な家族像があり、子育てには“夫なりに”熱心で積極的。そのため、家族へのかかわりを持とうとするが、加奈子さんは、夫を受け入れられず避けて生活している。それが夫をヒートアップさせ、その姿を見て加奈子さんが夫に嫌悪するという悪循環が起きていた。
このような状況で、怒鳴ることや理不尽な説教を減らすことを目標にして、相談者である加奈子さんと、“何ができるか”を具体的に検討した。そして、検討した内容を、加奈子さんが生活場面において実行した。
取り組んだ結果:取り組んだ内容の詳細は伏せますが、加奈子さんが取り組んだ結果、夫が理不尽に怒鳴ることが減り、夕食時に家族全員で会話ができるようになった。理不尽な説教もなくなり、子どもからは「お父さん、最近ガミガミ言わなくなったね」という発言があった。